東京の桜の名所といえば、井の頭公園、新宿御苑と並んで
上野恩賜公園が挙がる。
昨日は所用があり上野を通ったので、ついでに花見(といっても本当に見るだけ)をしてきた。
1,200本のサクラが満開であった。
花見客もたくさん。
花見とは、つまり酒を飲みたい人たちの理由付けにすぎない。忘年会、新年会と同じようなものだ。
また驚いたことに、外国人観光客の数がとても多かったのが印象的であった。花の美しさを愛でる感覚は万国共通ということか。

ここは国立西洋美術館と東京文化会館を抜けて、噴水横の桜並木入り口。

まさに桜のアーチである。この後強風によって桜吹雪を見ることができた。何故か所々で拍手が起きた。それほど美しかった。
結局昨日の夜は雨が降らず、そして今日は晴天となった。
東京の花見も今日がピークであり、満開の桜を見られるのも今日までであろう。
さまざまの事おもひ出す桜哉(松尾芭蕉)上野といえば彰義隊と新政府軍による上野戦争の地である。今の上野恩賜公園はこの上野戦争で焼けた寛永寺の跡地にできたものだ。
桜の美しさゆえに「桜の下には死体が埋まっている」というような古の話も聞いたことがある。事実、わずか140年前にはこの地で激戦があったのだ。
桜の見頃は本当に短い。この一時のために一年の間花を閉じていると考えれば、実に贅沢な花である。
そして桜は散り際も実に潔い。
風さそふ花よりもなほ我はまた春の名残をいかにとやせん(浅野長矩)限りあれば吹かねど花は散るものを心みじかき春の山風(蒲生氏郷)
「花=桜」というのは古典常識である。
私自身が知っている花の辞世の句のはこのくらいだが、この他にも数多く詠まれている。
桜の散り際の潔さは、武士たちの潔さのイメージと実に合致する。
そのようなことを思い出す、三月最後の日であった。
テーマ:桜 花見 - ジャンル:地域情報
- 2007/04/01(日) 15:40:05|
- 世に棲む日々
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